わさびの力

わさび発祥の地 静岡

わさびは「播磨国風土記」(713年〜716年)の記述にもあるように古くから日本各地に自生していました。
わさびが栽培されるようになったのは、400年以上前の江戸時代、静岡県有東木(現静岡市葵区有東木(うとうぎ))において、自生しているわさびを湧水に植えて広めたのが始まりで、晩年の徳川家康が献上されたわさびを気に入り、門外不出の御法度品としたことも有名です。わさびの葉が、徳川家の「葵の家紋」に似ていたことも珍重された理由の1つでした。
後の江戸時代後期に伊豆から江戸に伝わり、わさびを利用した鮨の薬味に考案され、江戸の和食文化に貢献し、日常生活に欠かせない香辛料として浸透しました。
わさびの代表的な加工品「わさび漬」も静岡名物として明治以降鉄道開通により広まり、現在も名物土産として国内外に好評を博しています。

日本一のわさびの産地
─静岡─

現静岡市の山間部で始まったわさび栽培は、伊豆地域に伝播する中で、畳石式のわさび田を生み出し、その栽培技術は静岡市、御殿場市、富士宮市、浜松市などに伝わっています。
豊かな自然の湧き水を利用したわさび田は自然環境を保持しながら、自然災害に強い構造を持っていて、豊富な水を貯えるとともに水の流れを緩めるため、大量の降雨による河川の氾濫を抑制し下流域を災害から守る役目を有しています。
そしてわさび田で生育されたわさびは色合い、香り、辛味、甘味に優れ高級食材としても全国に活用されています。静岡水わさびの伝統栽培は2017年に農林水産省の「日本農業遺産」に2018年には国連食糧農業機関(FAO)「世界農業遺産」に認定されました。豊かで良質な水源と恵まれた自然がある環境の静岡県ならではの産物が“わさび”なのです。

わさびの効能と機能性

様々な研究が進められ、抗菌作用やガンの抑制効果など、わさびの効能(ビタミンB1の合成増強/ビタミンCの安定化/食欲増進作用など)、優れた機能性が明らかになっています。

わさびの主な機能性(静岡県HP参照)

抗菌・抗カビ作用 食中毒菌(腸管出血性大腸菌O157、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌等)に対する抗菌効果
抗虫作用 大衆魚介類に高率に寄生する線虫の幼虫の活動を抑制
抗ガン作用 ヒトの胃ガン患者のリンパ節転移由来細胞の増殖を著しく抑制
血栓予防作用 わさび独特の「沢の香り」の主成分(西洋わさび、粉わさびには存在しない成分)による効果で、血液中の血小板の凝集を抑制し、血液凝固を防ぐ
消化管吸収促進作用 消化管の細胞間結合(における透過性)を上昇させ、消化吸収を促進する
骨増強作用 実験で、マウス頭頂骨の骨量増進作用があったことから、骨粗鬆症に有効と期待される

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